好きなもの

たまにふと思う時がある。「自分は何オタクなんだろう」と。
ゲームが好きだから、ゲームオタク?
アニメやマンガが好きだから、アニメオタクやマンガオタク?
ボーカロイドの曲をよく聞いているから、ボーカロイドオタク?
色々な文房具を集めているから、文房具オタク?
一体、何オタクなのだろう。
ゲームは私が小さい頃、それはもう、保育園に通っていた頃から慣れ親しんでいる。父や母がよくゲームをしていた。幼い私はそれを隣から一緒に覗いていた。
いつしか一緒に遊ぶようになり、そしてひとりでも遊ぶようになった。
アニメやマンガもゲームと同じ。小さな頃からずっと見ている。
いわば慣れ親しんだ習慣のような物。
ボーカロイドも、音楽を聞くのが好きだから聞いている。ハマった理由は単純。聞く曲のジャンルを広げたいから。
もっと色々な音楽に出会いたいから聞くようになった。
文房具だって、さまざまな機能やデザインのものに出会いたいから。
それだけの理由。
出会いたい・好きだから・小さな頃から慣れ親しんでいるから。


テレビだってよく見る。ニュースやバラエティ、ドラマ……。
音楽だってアニソンやゲーソン、ボーカロイド曲ばかりを聞いているわけでもない。流行りのものだって聞くし、ジャニーズやAKB48といった、いわゆるアイドル曲だって聞く。
邦楽ばかりではない。洋楽だって聞いてる。……正直、英語は苦手だけど。
本だって読む。雑誌も、小説も。


果たして私は何が好きなのだろう……。
考えたって始まらない。
今まで好きになったものって、「いいね!」と心から思ったものばかり。
このストーリーが良いから好き。
この雰囲気が良いから好き。
このメロディが良いから好き。
この歌詞が良いから好き。
このデザインが良いから好き。
この機能が良いから好き。
だたそれだけの理由。好きだからずっと続けている、それだけなんです。


じゃあ、私は何オタクなのか。
多分、きっと、「好きなものオタク」なのかもしれない。